経年変化を楽しみにしながら自然素材の魅力を味わっています。奈良県奈良市 T様邸
平成27年竣工のT様邸。無垢の木の大きな玄関を開けると、ほんのり木の香りがします。雑誌取材に応えて奥様がお話しくださいました。
入居当初から、新築独特の化学物質系の臭いは全くなく、かわりに、木の良い香りが立ち込めていました。無垢の木を使っているからでしょうか?外から戻ってくると、1年経った今でもまだ、その香りを感じることができます。
臭いについて言うと、この漆喰の壁が嫌な臭いを吸ってくれるようで、焼き肉をしても、翌日にはすっかり臭いが消えているんですよ。
デザイン的に憧れて選んだ漆喰の壁でしたが、今はそんな機能面にもとても魅力を感じています。臭いを吸う以外にも、前に住んでいたマンションで悩まされていた結露も全くありません。乾燥する時期でも、以前なら寝ているとのどが痛くなることがよくあったのですが、この家に来てからはそれもありません。漆喰が湿気を吸ったり出したりしてくれるので、適度な湿度に保たれているからなのです。
無垢の床材も。もともとは雰囲気が好きで選んだのですが、これにも嬉しい効果がありました。よく、木の温もりと言いますが、無垢の木は本当に温かくて、冬でも素足で歩けるほどなのです。木が生きてる感じがしますよね。気持ちが良いので、ラグを敷いたりせず床に直接、寝転がったりしています。もちろん無垢ですからシミもつくでしょうし、経年で色も変化すると思います。でも、それも味になると思うのです。
年を経て劣化してボロボロになるのではなく、味わいが出てくるのも、天然素材の魅力ではないでしょうか。私は、それを楽しみながら長く住みたいと思ってこの家を選びました。